春になると、小学校へ入学した保護者の方から、このようなご相談をいただくことがあります。
「小学1年生ですが、もう塾に通わせた方がいいでしょうか?」
私は、この質問に対して、まず次のようにお答えしています。
「大切なのは、何を先取りするかではなく、どんな力を育てるかです。」
もちろん、計算や漢字を早く覚えることも大切です。
しかし、AIが急速に発達するこれからの時代、本当に必要になるのは、知識をたくさん覚えた子どもではありません。
「自分で学び続けられる子ども」
私は、その力こそ小学校低学年で育てるべきだと考えています。
昔は、
「たくさん知っている人」
が有利でした。
しかし今はどうでしょうか。
分からないことがあれば、AIに質問すれば数秒で答えが返ってきます。
英語も、
数学も、
理科も、
社会も、
AIは驚くほど分かりやすく説明してくれます。
だから私は、
「知識を覚えることだけを目的にした勉強」は、これから少しずつ価値が変わっていく
と思っています。
では、AIにできなくて、人間が身につけるべきものは何でしょうか。
私は次の5つだと考えています。
私は長年、瀬戸市で子どもたちを指導してきました。
その中で感じることがあります。
成績が伸び悩む子どもの多くは、
「解き方が分からない」のではなく、「問題文が読めていない」
ことがあります。
算数の文章題。
理科の実験問題。
社会の資料問題。
英語の長文。
どの教科も、
読む力が土台です。
AI時代になればなるほど、
情報を正しく読み取り、
必要な情報だけを選び、
自分で判断する力が必要になります。
だから私は、小学校低学年のうちから、
本を読む習慣を大切にしてほしいと思っています。
AIは答えを教えてくれます。
でも、
「どんな質問をするか」
は人間が考えなければなりません。
「どうしてだろう?」
「もっと知りたい。」
そんな疑問を持てる子どもは、
自然と勉強を楽しめるようになります。
答えを覚えるより、
疑問を持つ。
私は、その方がずっと大切だと思っています。
集中力は、生まれつきではありません。
少しずつ育つものです。
ゲームをすると何時間でも集中する子がいます。
つまり、
集中できないのではなく、
「集中した経験を勉強で積めていない」
だけなのです。
短い時間でも、
最後まで取り組めた。
できた。
分かった。
そんな成功体験が、
次の集中力につながっていきます。
これからの時代、
分からないことを検索すること自体には、大きな価値はありません。
大切なのは、
調べた情報を、
自分で整理し、
比較し、
自分の言葉でまとめられることです。
AIは答えを出してくれます。
でも、
その答えをどう使うかは、
人間が決めます。
私は、
小学校低学年から、
タブレットやパソコンを「遊ぶ道具」ではなく、
「学ぶ道具」として使えるようになってほしいと思っています。
AIは、
励ましてくれることはできます。
相談にも乗ってくれます。
でも、
毎週顔を合わせ、
その子の小さな変化に気づき、
一緒に喜び、
一緒に悩む。
これは人だからできることです。
私は、
これからの教育で最も大切なのは、
「心の偏差値」
だと思っています。
自分を大切にすること。
相手を思いやること。
協力すること。
失敗しても立ち上がること。
こうした力は、
テストでは測れません。
しかし、
人生ではとても大切な力です。
私は、多くの子どもたちを見てきて感じることがあります。
自分から勉強する子どもには、
共通点があります。
それは、
「勉強が楽しい」
と思えていることです。
もちろん、
最初から好きだったわけではありません。
「できた。」
「分かった。」
「先生、できたよ!」
そんな経験を何度も積み重ねることで、
勉強が楽しくなり、
自然に机へ向かうようになります。
だから私は、
小学校低学年では、
点数よりも、
「学ぶことって楽しい」
という気持ちを育てることを大切にしています。
モリヒサMAETAでは、
先取り学習だけを目的にはしていません。
私たちが目指しているのは、
こうした、
AI時代にも必要とされる力を育てることです。
AIは、子どもたちにとって素晴らしい学習パートナーになります。
しかし、
子どもの悩みを理解し、
励まし、
一緒に成長を喜ぶことは、
人だからこそできることです。
だから私は、
これからの学習塾は、
「教える場所」ではなく、
「子どもの未来に伴走する場所」
でありたいと思っています。
いいえ。
ただし、
計算や漢字を先取りするだけではなく、
読む力、
考える力、
学ぶ楽しさを育てられる環境を選ぶことが大切です。
必要です。
AIを使いこなすには、
文章を正しく読み、
自分の考えを言葉にできる力が欠かせません。
読書は、その土台になります。
毎日10分でも構いません。
一緒に本を読む。
「今日は何が楽しかった?」
と聞く。
「どう思う?」
と考えさせる。
そんな会話が、
子どもの思考力や表現力を育てます。
小学校低学年は、
「勉強をたくさんする時期」ではありません。
「学ぶことを好きになる時期」
です。
AIがどれだけ進化しても、
読む力、
考える力、
人と関わる力、
そして、
自分から学び続ける力は、
人間にしか育てられません。
私は、瀬戸市で子どもたちと向き合いながら、これからも一人ひとりに寄り添い、「勉強しなさい」と言わなくても、自ら学ぶ子どもを育てる教育を続けていきたいと考えています。
AI時代だからこそ、子どもたちに必要なのは、知識を詰め込むことだけではありません。
「自ら学び、自ら考え、自ら未来を切り拓く力」
その土台を、小学校低学年の今だからこそ、一緒に育てていきませんか。